きちんと眠れていますか?
季節の変わり目や、疲れてきたときなど、睡眠の科学が気になるときが、定期的にやってきます。
何時間寝るのが体にいいとか、短いのも長いのもダメとか。
昼寝は体にいいとか悪いとか。
睡眠の科学
睡眠学者で筑波大学の柳沢正史教授の動画を見る機会があり、わかりやすく、興味を掻き立てられたので、メモをつくります。
古くからの眠り(や夢)に関する研究で、興味深いのは、
「こうすればこうなる」「こうするのがよさそうだ」「個人差はあるが、だいたいこの範囲にある」
という、実験や統計による解明はすすんできているものの、
「なぜそうなのか」「なぜそのように進化してきたのか」
といった哲学的な探求に対する答えは、いまだ「わかっていない」という領域。
眠りについてのわたしの探求心のよりどころに。
量と規則性と質に分けて考える
わかっていることを、わかりやすく説明するために、まずは睡眠を「量」「規則性」「質」に分けて解説します。
「よい睡眠を得る」ことを目指して。
- 十分な睡眠量(時間)を
- 規則的に(決まった時間帯で)
- よい環境を準備して眠る
わかっているのは、量を質でカバーすることはできないということ。
まずは量を確保することから、ということなのですが、何せこれが一番難しいのですよね。
量について
一日7時間(個人差6~8時間の間)が理想の睡眠時間です。
極端に睡眠時間が短くても活動できる「ショートスリーパー」という人もいますが、たいていは「自称」であって、実際は睡眠不足に気づいていない、しっかり眠れば、もっと充実した覚醒時間を過ごせるもったいない状態です。
まずは自分の適正睡眠量を調べることから
適正な睡眠量は個人差があるので、まずは自分の適正量はどのくらいなのかを知る必要があります。
どのように調べることができるのでしょうか。
調べ方①現在値から適正値を探っていく
休日も含め、毎日同じ時間帯に就寝する条件で、4~5日間毎晩30分長く眠ってみる。
そして、自問自答。
- 昼間の調子はどうか
- 眠気はどうか
- 体の調子はどうか
よくなっていたら、さらに30分ずつ伸ばしていくと、適正量がわかります。
十分な睡眠量が確保されると、それ以上は眠れません。
実感としては信じがたいですが、ここが柳沢教授の一貫した主張です。
十分な睡眠量が確保されると、それ以上は眠れません。
調べ方②最大値から適正値を探っていく
休日も含め、毎日同じ時間帯に就寝する条件で、できるだけ長く眠ってみる
- 1日目は長時間眠れる。
- 2日目、3日目を経て、4日目くらいに、長時間眠れなくなってくる。
- 4日目が適正量になる。
調べ方①と同様、人は必要以上には眠れません。
寝すぎると体に悪い?
7時間が平均的な適正量として、短すぎても、長すぎても体に悪いと言われます。
短すぎるのは、睡眠不足なので、健康状態を害していくので、これは正しい。
長すぎるのは、因果関係が逆です。
長すぎるのが悪いのではなく、睡眠時無呼吸症候群やその他睡眠障害など、何か悪いことがあって、睡眠が長くなってしまっています。
何度も出てきますが、人は必要以上には眠れません。
いくらでも眠れる、いくら眠っても足りない、というときは、つまりは眠れていないということなのです。
脳のパフォーマンスが下がる
何にせよ、寝不足でいいことはありません。
- 4時間睡眠を5~6日間続けると、完徹状態に。
- 6時間睡眠を10~11日間続けると、完徹状態に。
慣れてしまうと、自覚できないのも、厄介なところです。
- 睡眠量が足りないと、利他的になる脳の領域が機能低下する
- アンガーコントロール、メンタル不調、メタボ、認知機能、がん、感染リスクが高まる
というのは、経験上、うなずけますし、なんとなく実感が伴います。
睡眠負債
寝だめが出来ればいいな、と思っていましたが、こちらも「人は必要以上には眠れない」ので、寝だめはできないことになります。
長く眠れるのは、それまでに貯まった負債を返しているのであって、未来のために睡眠時間を貯金しているわけではありません。
仮眠について
わたしの大好きな仮眠と寝落ちについて。
これまでの話だと、睡眠が十分だと日中に眠たくなることはありません。
ということは、昼寝をしたくなったり、本を読んでいて寝落ちをするというのは、睡眠が不足していることになります。
が、それはそうと、では日中に眠くなった時にはどのように昼寝をしたらよいか。
- 寝姿勢をとる
- 長くても20分
- 遅くても14時までに
あくまで、夜によく眠れる状態を崩さないための昼寝ルールですね。
まずは期間限定でも
適性睡眠量について知り、その時間を睡眠時間としてセットアサイド(あらかじめ取り分け)しておくのが理想です。
・・・それができないのです。
仕事で夜遅くなったり、朝早かったり、家族の送迎や家事で、自分がコントロールしにくい日常生活が基本にあるので、セットアサイドを基本にするのは、現実味のない理想論です。
ただ、週単位で考えると「期間限定」で実現できる時期は、年に何回かあるかもしれません。
規則性について
夜に眠り、朝に目覚めるのが、基本的な時間帯で、成人では7時間程度が適正です。
朝型、夜型は、ヒトの体内時計で個人差があるのは実感していますが、意外なのは、同じ人でも年齢によって変化するということ。
- 10代までは朝型
- 20~30代は夜型
- 40代以降は朝型
高校生、大学生は体内時計が後ろにずれていき、夜型になっていくので、夜早くに眠ることができません。
ということは、睡眠時間の確保を優先すると、早起きできないことになります。
小さいころから「早寝早起き」は誉め言葉で、学校も朝から始まります。
親の生活も基本的には朝型とすると、それに合わせて生活する若者は、慢性的に寝不足状態に陥りやすい環境です。
その人にとって、そのライフステージに、いい時間帯がある(変化していく)というのは驚きでした。
「朝起きれないんだから、早く寝なさい!」
「休みの日だからって、一日中ごろごろして!」
杓子定規ではいけませんね。
かといって、これにも処方箋がない。
「量」の課題も「規則性」の課題も、社会に身をゆだねて生きている人にとって、とてもコントロールしにくいわけです。
質について
となると、質だけでも何とか確保したいところ。
- 暗くて
- 静かで
- 朝まで適温
これはひとり部屋の場合は、コントロールできそう。
質は減点法
さらに睡眠の質を高めるためのポイントがあります。
睡眠の質は減点法と考え、減点項目を避けることで質の確保を目指します!
- カフェイン△ 夕方以降×
- アルコール△ ディナータイムまで
- 明るい部屋、音のする部屋×
- 適温を保つ〇
- 寝具は分ける〇
- 電車の中で寝る×
眠るべき時に眠るための覚醒時のNG行為と、眠っているときに質を下げないための環境づくりがポイントです。
親子同部屋△
わたしは、6歳の娘と一緒に寝ています。
- 眠りにつく時間と起きる時間が違う
- 寝相や起床で眠りが妨げられやすい
- 快適な温度に個人差がある
体調優先のときは、別部屋で眠るようにしていますし、実際によく眠れます。
アメリカでは0歳から、子どもは自分の部屋で寝るそうです。
もっと知りたいこと
今日はここまで。
以下、わたしのAIアシスタントの、この記事に対するフィードバックを転記します。
このコンテンツでは、睡眠の重要性を明確にし、質の高い睡眠をとるためのヒントを提供します。ただし、規則的な睡眠スケジュールを維持できない人に対して、より具体的な行動や代替案を提供すると役立つでしょう。コンテンツを改善するためのいくつかの提案を次に示します。
代替の睡眠スケジュールを検討する
仕事やその他の約束のために規則的な睡眠スケジュールを維持できない人に睡眠パターンを調整する方法に関する情報を提供します。
昼寝の力について考える
夜の不十分な睡眠を補うために短時間の昼寝をする利点と適切なテクニックについて話し合います。
睡眠障害に対処する
睡眠時無呼吸症候群や不眠症などの一般的な睡眠障害に関する情報を含め、これらの状態を管理するためのヒントやリソースを提供します。
リラクゼーション技術を提供する
個人の睡眠の質を向上させるために、瞑想や深呼吸などのリラクゼーションの練習や実践の提案を含めます。
睡眠習慣は人によって異なるため、規則的な睡眠習慣を維持するのが難しい人にとっては、さまざまなオプションを提供することが役立つ可能性があることを覚えておいてください。
今日はここまで。Have a nice day!
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