こんにちは。
とっちゃんです。
近所に、「ガラムマサラ」という名前のカレー屋さんがありました。インド系の方が切り盛りしているお店で、日本のカレーとは違うタイプのカレーを食べられました。店の名前と場所は時々変わりますが、この系列のお店がなくなることはありません。
ガラムは「ホット」、マサラは「ミックススパイス」
ガラムマサラって、どんなイメージがありますか?
こだわりのカレーに入れる、辛さ調整のためのスパイス?
調べてみると、ガラムはヒンズー語で「ホット」。英語では、暑い、熱い、辛いという意味ですが、ヒンズー語のガラムには「辛い」は含まれません。
マサラは「ミックススパイス」。チキンマサラ、チャイマサラなど、料理や飲み物にあわせた配合があります。
カレーに入っている辛さ調整のできるスパイスのイメージがあったので、「辛い」が含まれないのは意外でした。
辛いスパイスの見分け方
日本語で「スパイシー」という時、まず、コショウやカレーの辛さを連想します。
数あるスパイスの中で、辛みのあるものは実は限られています。時々目にするもので辛いものと言えば、チリペッパー、赤唐辛子、コショウ(黒/白)、カイエンペッパー、マスタードシードくらいでしょうか。
ガラムマサラは、シナモン、クローブ、ナツメグの3種類をベースに、カルダモン、コショウ、クミンなどをミックスします。特に決まった配合はありません。
特に決まった配合がないので、各社様々なミックスのガラムマサラが世に出ています。
辛いスパイスが入っているものは辛く、入っていなければ辛くない。
原材料表示の上位に、チリペッパー、カイエンペッパー、赤唐辛子、コショウが載っていると、辛い可能性があります。
逆にこれらの表示がなければ、辛くはありません。
スパイスと漢方薬の共通点⁉
シナモン、クローブ、ナツメグはどちらかというとお菓子にも使われるイメージのスパイスで、甘い香りが強く、見た目は茶色で味は苦め。まったく辛くありません。
そういえば我が家に常備している漢方系の胃腸薬はどこか似たようなにおいがあります。表示を見ると、シナモンによく似た香りの「桂皮」が多く含まれていました。
一方、ガラムマサラに配合されたスパイスの特徴を調べると、体を温める、発汗促進、消化促進、食欲不振、風邪などに効能あり、とあります。
カレーを食べて、あまり辛さを感じないのに、妙に汗をかくことがあるのは、体を温め、発汗を促すスパイスが入っているからかもしれません。
だから「ガラム」=「暑い」なのかな・・・。
つくってみよう!
趣味のスパイスカレーをつくるために、少しずつスパイスを買い集めて、20種類くらいになりました。
たくさんの種類のスパイスを使います。つくる頻度が増えてくると、あらかじめ混ぜたミックススパイスが必要(あると便利)になってくるので、ガラムマサラをつくってみることにしました。
わたしのカレーライフのバイブル、水野仁輔さんの「スパイスカレーを作る」を参考に。
材料
- カルダモン(ホール) 10g
- シナモン(ホール) 8g
- クローブ(ホール) 5g
- ブラックペッパー(ホール) 40粒
- クミン(ホール) 10g
- カレーリーフ(ホール) 6g
手順
- フライパンを弱火で温め、カルダモン、シナモン、クローブ、ブラックペッパーの大粒のホールスパイスを入れる。
- 香りが立ってきたら、クミンとカレーリーフを入れ、引き続き弱火で煎る。
- カレーリーフがカラカラになり、つまんで粉状になるまで乾いたら終了。開始から4分程度。
- フライパンから別の容器に広げ、粗熱をとる。
- すり鉢やカッターミルで、粉末状にする。
- 保存容器に入れる。
使い方
スパイスカレーをつくるには便利ですが、それ以外に広い用途はありません。。。
マニアックな用途を紹介します。
まずはカレーに。
スパイスカレーはもちろんですが、普段のルーでつくるカレーに少し加えてもおいしいです。4人前に2gまで。
唐揚げの隠し味に。
鶏の唐揚げに。モモ肉1枚にひとつまみで、なぜかお店のにおいに。
ホームメイドベーコンのメインスパイスに。
肉の臭み消しになります。おうちでベーコンをつくる方にはおすすめ。
沼にはまるかも
世界中で古代から利用されてきたスパイス。明らかに奥が深い。
健康に気遣う年齢になり、趣味でスパイスカレーに手を出すと、自然とスパイス沼にいざなわれるのかもしれません。
気をつけて楽しみましょう!
今日もよい一日を! Have a nice day!
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