もうすぐ誕生日。プレゼントよりも大切にしたいこと。思いを抱えて共に過ごす

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もうすぐ母の誕生日。

その1週間後に、次男の誕生日。

わたしの育った家族の誕生日と、今の我が家の誕生日の過ごし方は少し違います。

誕生日って、どんな日ですか?

目次

バースデーボーイ

今の我が家の誕生日は、主役がやりたいことをやり、食べたいものをリクエストし、家族5人でケーキを食べ、記念撮影をします。誕生日プレゼントはありません。

バースデーボーイは、朝起きた時から、一日をバースデーボーイとして過ごし、ちやほやされます。

幼いころは一日中ちやほやされていましたが、中学生にもなると、学校に行って帰ってきて、気ままに過ごして、夕食パーティーをみんなで過ごすというところに落ち着いています。

よその家のことは知りませんが、うちは特別なイベントや誕生日プレゼントがありません。

本人を喜ばせたいというのはありますが、本人だけでなく、みんなでみんなを祝いたいという思いがあるからです。

誕生日に、誕生日の話をする

次男の誕生日は、

  • 次男がこの世に生を受けた日であり、
  • わたしたち夫婦にとっては、ふたりの子どもの親になった日であり、
  • 長男にとってはお兄ちゃんになった日でもあります。
  • その下の妹にとってはやさしいもう一人のお兄ちゃんが生まれた日。これはあとづけ。

それぞれの誕生日。

普段から兄弟げんかは絶えませんが、それでも仲のいい兄弟。

次男が生まれてきてくれたから、今の幸せな家族があります。何物にも代えがたい。

誕生日プレゼントを選んだり、もらったりして、ひと時の喜びボルテージに浸り、消費するのではなく、じわーっとした幸せ感を、5人それぞれの誕生日に何度も思い出し、話し、反芻することにしています。その機会は年5回。5月、7月、11月、2月、2月にやってます。

誕生日プレゼントはありませんが、ほしいものは、ほしいときに、よく吟味して買い、贈り物をしたいときはその時に贈ります

誕生日プレゼント

わたしが誕生日プレゼントでもらったもので、唯一、現物として残っているのは、1994年のイタリアのレプリカユニフォームです。サッカーに夢中で、ロベルト・バッジォに憧れていました。

自分でリクエストしておきながら、それが誕生日プレゼントとしてもらえたときの高揚感は、今思い出してもドキドキします。中学生の時でした。

わたしの育った家では、誕生日、クリスマス、子どもの日は親から子へ、母の日、父の日には子から親へプレゼントをするという習慣がありました。

母と父のために、自分のお小遣いを握りしめてプレゼントを選ぶのは楽しかったし、ワクワクしました。包みを開けて喜んでくれる父と母を見るのもうれしかった

選んだり、もらったり、包みを開けたりする時の高揚感だけは、今もなお心にとどまり、プレゼントそのものは跡形もなくこの世から消えてしまいました。

モノを増やしたくない

そんな家庭で育ったので、結婚して、プレゼントを贈らない習慣には戸惑いました。

お互いの誕生日や、クリスマスや、記念日などに、プレゼントしない。

モノを増やしたくない。消費したくない。捨てたくない。

ならばいっそ、消費を前提としたものを贈ろう。

というわけで、ほとんどの贈り物は、食べるものになります。

贈る相手を思って、こっそり準備したり、いっしょに何かをつくったり、いっしょに食べたり。共にする時間をこそ、大切にしたいと思うようになりました。

決定的な出来事があったわけではないのです。夫婦ふたりの育ってきた環境の違いが出会い、共にする中で折り合いがついて今に至っています。

母の誕生日

昨年の4月に父が交通事故に遭いました。何とか一命はとりとめましたが、脳に障害が残り、認知機能が著しく低下しました。現在は福祉施設に入居し、暮らしています。

1年半が経ち、これまで2人で暮らしていた2階建ての住居に、今は母ひとりで住んでいます。

もうすぐ母の誕生日。

ひとり暮らしになって、自分の誕生日にひとりだと、なんだかとてもさみしくないかな。

自分だったら70歳の節目に、ひとりで過ごすことになるなんて望んでいません。

今さらプレゼントは要らないと思いますし、誕生日を祝ってほしいとも思わないでしょう、

でも、節目の誕生日に、誰もそばにいないのは、きっとさみしい。

そばにいる誰かが、自分の誕生日と知らず、またはたとえ忘れていたとしても、誰もいないよりはいい。

息子にそんな心配させて、情けない、と思ったりするのかな。

ケーキをもって、祝いに行こう。

自分がその立場だったら、全部ひっくるめて、うれしいと思うと思うのです。

今回は、サプライズではなく、きちんと1週間前に知らせて。

こちらにとっては、こちらのみんなで準備する期間。

あちらにとっては、日が近づいてくる少しの待ち遠しさ。

大切にしたいのは、ほしがっているものを差し出すことではなく、その人を思い、準備して共に同じときを過ごすことなんだと思います。

よい一日になりますように。 Happy Birthday!

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この記事を書いた人

年間100リットルのビールと100リットルのコーヒーを飲み、200杯のカレーと300杯の味噌汁と60㎏の米を食べ、2500時間眠ります。

大阪生まれ。中学高校は東京。地方大学を卒業。在学中にオーストラリアや東南アジア放浪10か月を経て、農業法人に就職。在職22年。

22歳までは家族と社会に育てられ、66歳まで会社勤め、88歳で生涯を閉じるとすると、44歳はキリのいいターニングポイントと思い立ち、ブログをはじめました。

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