高校生になる息子とやりたい15のこと

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土日が仕事ということもあり、ろくに連れ出すこともなく育ってきた息子も、春から高校生。

キャンプでも行こうかと声を掛けたら、意外にも乗り気の返事。

ふたりで海のきれいな浜辺に出かけることになりました。

目次

高校生になる息子とやりたい10のこと~キャンプ1日目~

向かったのは、三重県尾鷲市にある三木里海岸

1.目的地に向かいながら将来の話をする

約2時間のドライブで、中学校の話や野球の話。

わたしは世の中や社会や学校に対して、特に主張したいことのないタイプでした。

彼にはいろいろ主張があり、中学校の先生の教え方や、野球の監督やコーチのあり方について、逐一、論点を持っています。そういえばわたしの兄も主張のタイプで、しょっちゅう、学校の先生の批評を論じていました。これは長男の特徴なんだろうか。

  • 特にやりたいことはないけど、大学には行くつもり。
  • 何しに行くのかの目的はない。
  • 学校では、定期的に目的や目標を迫られる。

目的や目標をはっきり持つべき、という価値観しかないのは、ちょっとだけ苦しい。そんな息子に、親としてはどう関わるのか。

わたしは目的や目標をはっきり持たずに生きてきたので、こちら側からの考えを伝えることはできます。

  • まわりの大人(教師、親、監督)は、目標志向を推しがちな人種。
  • 目標志向は、価値観・生き方のひとつで、唯一絶対ではない。
  • 目的や目標が定まらないからといって、焦ることも落ち込むことはない。
  • 目的や目標がはっきりしていることに越したことはない。
  • たくさんの大人の生き方に出会って、取捨選択ができるといい。

わたしから見ると、彼は秀でたものをたくさん持っています。

  • ものごとの説明がうまい
  • 集中力がある
  • 模写がうまい
  • 数学が得意
  • 細かいことを気にしない
  • リーダーシップがある
  • コミュニケーションがとれる
  • 順応性がある
  • 味覚が優れている
  • 工作が好き
  • 何事もまじめに取り組むことができる

設計やデザインの仕事とかは?建築、インフラ、設備、機械とか。そのまわりにもいろんな仕事があるよなー。

これから興味が向いてくる分野を探しつつ、そこに発揮すべき社会基礎能力を、学校や部活やアルバイトで身に着けていくんだろう、というわたしなりの考えを伝えてみました。

ドライブはふたりとも前を向いて進んでいるので、こういう話題も自然と聞きあうことができます。ダイニングでは難しい。

2. 海鮮丼を2杯食べる

お魚いちば「おとと」に到着!

わたしは、お目当てのぶりトロ丼(740円)。

食べ盛りの息子は、地魚丼DX(1,230円)と生サーモンどんぶり(920円)!

食堂のテレビで、春の高校センバツ広陵vs青森山田を見ながら、大満足ランチでした!

店内で、スルメイカの一夜干しとサザエを4つ購入して、いざ目的地へ!

3. ふたりで温泉に浸かる

釣具屋さんで釣りのエサを手に入れ、ちょっと予定より早かったので、古道の湯に立ち寄り、風呂に浸かりながら予定の確認。

とにかく天気がよくて、気持ちのいい時間。

4.浜辺でキャッチボールをする

三木里海岸に到着し、テントを立てて荷物をおろし、拠点ができました。

野球少年の息子と浜辺でしたいことナンバーワンは、やっぱり親子でキャッチボールです。

小学4年生に野球をはじめたころは、庭先でせいぜい15mくらいの軟球キャッチボールで、サッカー少年だったわたしでも悠々対応できていました。

今となっては球は硬球、距離もどんどん伸びて、投げ方もろくに習得していないわたしにとっては、けっこうたいへん。息子にフォームを教わりながら、肩を痛めないように投げます。

他に誰もいない浜辺でふたりでキャッチボール。距離はどんどん伸びて、ついには100mほどの距離に。

5. マッチの正しい使い方を教える

火おこしは、男のキャンプのハイライトのひとつですが、今回はちょっと手抜きで、マッチと着火剤で。

小学5年生の時の林間学校で、マッチに火をつけたようだったので、マッチ→着火剤→炭への点火を任せました。

なかなかうまくいかない。

マッチの使い方はこうです。

  • マッチを取り出し、箱の側面に擦り付けて点火
  • 勢いよく発火した炎を、木の軸に燃え移らせて、火を安定させる
  • 着火剤に近づけて点火する

①の勢いだけで着火剤に近づけても、火薬が燃え尽きるとマッチの火は消えてしまいます。

②の段階を踏むと、着火剤に燃え移るまでに十分な時間がとれることになります。

ただし、慣れないと難しいのは、

  • 風にあおられて火が消える
  • 軸を持った指に、火が迫ってくるのが怖い

手のひらで風よけをしながらマッチをする持ち方と、火がゆっくりと軸に燃え移る角度を解説しながら教えます。

6. カップヌードルを食べる

今日のメニューは、焚き火台でソーセージ&海鮮バーベキュー。

家の近くにある日本一おいしいソーセージ屋さんのソーセージを買い込んできたのと、おととで手に入れたスルメイカ一夜干しとサザエのつぼ焼き。

スノーピークの焚き火台で、食事を整えます。

炭水化物は、カップヌードルに決まり!

こちらもスノーピークのフラットバナーで湯を沸かし、大好きなカップヌードルをすすります。

息子ははじめての一夜干しに感動、サザエのつぼ焼きも上手にできて、ソーセージは焼くだけで安定のおいしさ。

シメに恒例の焼きマシュマロ対決も楽しんだら、完璧なバーベキュータイムもおしまい。

生焼けリスクのなく、タレもいらないソーセージバーベキューが、楽ちんキャンプのおすすめメニューです。

7. 満天の星の中に、流れ星を見る

あたりはすっかり暗くなり、星が出てきました。

自宅の夜空もきれいですが、ここは別格の夜空。

これまでで一番きれい、という息子。

満天の星を横切る飛行機や、人工衛星らしきものを見ていると、一筋の流れ星!

顔を見合わせハイタッチ!

ひとりで見る流れ星は、ひとりでかみしめる愉しみがありますが、ふたりで見る流れ星は、わかちあう感動がひとしおです。

8. 流木で焚き火をする

調理が終わって、楽しむだけの焚き火の材料は、砂浜に流れ着いた流木で。

浜にはよく乾いた大小さまざまな流木がたくさん落ちています。

ヘッドライトをつけて拾い集め、バーベキューの残り火から火をもらって至福の焚き火タイム。

9. 「月の道」を見る

山の端っこがほのかに明るくなってきました。

もしや月の出では?

テントでゆっくりしていた息子に声をかけ、月の出を拝みました。

月が昇ってくると、海面に一筋の光。

月の道です。

はじめて見る月の道を、感動に浸るのではなく、なぜ出現するのかを考え解説をはじめる息子。

ふたりが離れてみても、いずれも自分の方に向かってくる月の道の不思議。

10. テントの中でお気に入りの漫画を読む

テントの中では、息子がお気に入りのDr. ストーンを10冊持ち込んでいました。

浜辺のキャンプに、Dr. ストーンを持ち込む粋な演出に、わたしも久々に読みふけりました。

悠久の昔から、休むことなく打ちつける静かな波の音を聞きながら。

高校生になる息子とやりたい5つのこと~キャンプ2日目~

悠久の昔から、休むことなく打ちつける静かな波の音で、全然眠れずに迎えた朝。

11. 淹れたてのカフェインレスコーヒーを飲む

朝のルーティーンを持ち込むのも、キャンプの愉しみのひとつ。

今日は息子と飲む想定をして、カフェインレスのコーヒーの豆を持ってきました。

ユニフレームのケトルで湯を沸かし、世界最高峰のコーヒーミル・コマンダンテで豆を挽き、ゆっくりとコーヒーを淹れる。これをやりにキャンプに来たようなもんだな。

12. 焚き火で、カリカリのはちみつトーストを焼く

少しだけ炭をおこし、網の上で直火でトースト。これが最高においしい。

今回のキャンプで大活躍のチューブバターを塗って、さらにこんがりと焼き、はちみつを垂らしていただきます。

息子はガーナチョコレートを乗せて溶かし、ご満悦のようす。淹れたてのコーヒーとともに。

13. 釣りをする

釣具屋さんでは「んー、釣れるといいですね」と言われて、サビキのセットだけ購入して、堤防釣りに挑戦。

あまりに透明な海なので、魚がいるかいないかははっきり目視できます。

釣るには小さすぎる魚の群れが見えました。

サビキ篭を落とすと、引っかかってきたのは「ネンブツダイ」。

Googleレンズで検索をして、食べられることが判明。続けて釣ることにしました。

釣りに行ってもボウズ経験の多い息子は、楽し気に釣りにいそしみ、その間にわたしはキャンプベースの撤収。

14. きれいな貝殻を拾って幼い妹の土産にする

早朝からゴミを拾う地元の方もいて、三木里海岸はとてもきれいです。

きれいな石ころや貝殻が好きな幼い妹のために、お土産を少し拾いました。

コーヒー豆を入れてきた小瓶に、貝殻をいっぱい集めます。

15. もう一度、浜辺でキャッチボールをする

午前中から雨が降るとのことだったので、早めに片づけを済ませました。

釣果は16匹と、ひさびさの釣りを満足のうちに終え、いよいよ出発。

わたしとしては、やることは全部やった感じでしたが、少し時間の余裕もあったので、

「あと何かやりたいことある?」と聞いたら、

「もう一回、キャッチボールしたい」と息子。

撤収したグローブとボールを取り出して、再びキャッチボール。

人生のハイライト

体が元気で、予定が合って、天気がよくて、仲がいい。

望んでもなかなか得られない機会を、ふたりで存分に楽しんだ2日間。

これ以上ない。

また行こう。

今日もよい一日を!

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この記事を書いた人

年間100リットルのビールと100リットルのコーヒーを飲み、200杯のカレーと300杯の味噌汁と60㎏の米を食べ、2500時間眠ります。

大阪生まれ。中学高校は東京。地方大学を卒業。在学中にオーストラリアや東南アジア放浪10か月を経て、農業法人に就職。在職22年。

22歳までは家族と社会に育てられ、66歳まで会社勤め、88歳で生涯を閉じるとすると、44歳はキリのいいターニングポイントと思い立ち、ブログをはじめました。

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