ライフスキルとしての鍋ごはんの炊き方。限られた道具でも、おいしく炊く方法を解説

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学校行事/調理実習の指導や自治会や子ども会の行事に、なぜか登場する鍋炊きごはんプログラム。

失敗できない!

意外にプレッシャーのかかる仕事ですよね。

身につけておくと、キャンプで活躍するのはもちろん、停電になったり、炊飯器が故障したりの非常時にも焦りません。

しかも鍋炊きごはんは、なんといってもおいしい!

目次

鍋ごはんの炊き方

道具と材料

  • 計量カップ(あれば)
  • ザル(あれば)
  • フタがきっちりできる鍋(あればテフロン)
  • カセットコンロ
  • カセットボンベ
  • タイマーか時計(あれば)

直径20㎝の鍋で、6合(8~12人分)までのお米が炊けます。

子ども会などで炊く場合は、大人0.5合、小学生0.5合、幼児0.3合で計算するとほどよいです。

たとえば、大人15人+小学生10人+幼児5人=7.5合+5合+1.5合=14合=2.1㎏
→小学生の学年に合わせて、2~2.5㎏くらいでしょうか。
直径20㎝の鍋を使うとしたら、1鍋4~6合→3鍋12~18合まで対応できます。

カレーの場合は1.5倍量で!

基本の炊き方

3合(4~6人分)の場合

  • 米を3合計量して、鍋に入れます。1合180ml、150g。
  • 研ぎます。
  • ザルにあけて、水を切ります。約5分。
  • 水切りした米を鍋に入れて、水を600ml注ぎます。
  • 30分以上、放置します(浸水)。寒い季節は1時間以上。
  • 鍋にふたをして、強火にかけます。10分。5合の場合は+2分。
  • 弱火にして、10分。
  • 火を止めて、10分放置(蒸らし)。
  • できあがり!

ちょっと詳しく。

火加減について

鍋で炊くときの唯一の判断ポイントは、⑤強火から⑥弱火にする部分です。

鍋の中で、水と米はこのようになります。

  • 浸水したお米と適量の水を鍋に入れてふたをしたら、
  • まずは強火
  • 沸騰し、泡がぶくぶくしてきます。あふれそうになっても、強火のまま。
  • 泡はみるみる大きく成長し、やがて消え、ごはんの表面から水分が見えなくなります。
  • ここまで約10分。中の様子が気になったら、ここでふたを開けてもOK。
  • 水分が見えなくなってから10秒ほど数えたら、弱火にして10分
  • 10分経ったら火を止めて、10分間蒸らしたらできあがり

フタはガラス製の透明のものが、中が見えておもしろいです。

沸騰して、泡が出てきてなくなっていく様子が観察できます!

では、透明のフタがないときはどうするか。

魔法のさいばし

中が見えないと、重要な工程⑥「強火から弱火にする」タイミングがわかりません。

中が見えない場合は、さいばしの先をフタにあてて、中の水分の状態を確かめることができます。

  • 沸騰は、湯気が出てくるのでわかります。
  • フタにさいばしの先をあてると、指先にクツクツクツという振動が伝わってきます。
  • クツクツで、水があるか、ないかがわかります。
  • 強火で加熱し続けるとやがて水分がなくなります。
  • なくなると、クツクツを感じなくなるので、そこで強火は終了。ここから弱火で10分。
  • やりすぎると焦げます。程よいと、程よいおこげができます。

飯ごうで炊く場合も、この「魔法のさいばし」が役に立ちます。

沸騰して、5分くらい経ったら、魔法のさいばしで中の様子を確かめましょう!

ちなみに、計量できないときの水加減

鍋に目盛りがないときや、計量カップも、はかりもないとき。困ります。

水加減のコツは、体積比で、米:水=10:11。お米よりちょっと水が多めです。

計量カップがない場合は、コップにちょっと少なめのお米をすくい、鍋に入れ、同じコップにひたひたの水を加えるとちょうどよいです。ちなみに、1合は180mlで約150gです。

もちろん、紙コップやお茶碗などでも大丈夫!

水が貴重な場面

近くに水道がない場合や災害時など、飲用/食用に使える水が限られている場面があります。

そんなときは、米を研ぐ工程を飛ばします

研がないよりは、研いだ方がおいしいわけですが、無理してまで研ぐことはありません。

コップにやや少なめの米をすくい取って鍋に入れたら、同じコップでひたひたの水を投入し、軽く混ぜて30分浸水します。その後は同じ。準備1分です!

正直、ほとんど問題なく、おいしく食べられます。貴重な水と、とぎ汁の排水のことを考えると、研ぐ工程は省いた方がよい場面もありますね

絶対にふたを開けてはいけない伝説

赤子泣いてもふたとるな

という歌があるからか、お米を炊いているときにフタをとって中を見るのは、かなり強い禁止事項になっているみたいです。

が、うまくいっているかどうかが気になる!

至高の炊飯を目指すなら、フタは最後までとらない方がいいですが、はじめてのチャレンジや、慣れないうちは、中身を確認するのもいいと思います。

工程⑤の沸騰終了の前か後かがポイントになります。

  • 工程⑤(沸騰完了)より前にフタをとると、おいしさに大きく影響するので、とらないほうがいい。
  • 工程⑤以降は、フタをとっても、そんなに影響は大きくない。
  • 水が残っているかを確かめるために開けるときは、ぱっと開けて、ぱっと閉める
  • 硬さチェックをするときは、ぱっと開けて、さっとスプーンでご飯をすくって、すぐにフタを閉める!
  • そして味見。

人生のライフスキル

いざその時が来るまでに、思い立ったら、チャレンジしてみてください!

鍋ごはんは、米食文化に暮らすわたしたちにとっての基本的なライフスキルです!

なんといっても、鍋で炊くごはんは、(上手にできると)感動的にうまいのです!

今日もよいごはんを! Have a rice day!

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この記事を書いた人

年間100リットルのビールと100リットルのコーヒーを飲み、200杯のカレーと300杯の味噌汁と60㎏の米を食べ、2500時間眠ります。

大阪生まれ。中学高校は東京。地方大学を卒業。在学中にオーストラリアや東南アジア放浪10か月を経て、農業法人に就職。在職22年。

22歳までは家族と社会に育てられ、66歳まで会社勤め、88歳で生涯を閉じるとすると、44歳はキリのいいターニングポイントと思い立ち、ブログをはじめました。

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